某車両メーカー インセンティブパーティー in 台湾

<場所> Taipei Nangang Exhibition Center, Hall 2
<参加人数> 1,095名 (本番3日間合計数)
■クライアントの課題
・参加体験を感動体験として拡散してもらうことで、次なる達成者の動機付けとしたい
・参加者が次回も参加したいと思えるイベントにすることで継続的なモチベーション向上に繋げたい
・企業理念・ビジョンを浸透させ、共感を呼ぶことで、持続的な組織全体の成長を目指したい
■こうやって課題を解決!
・参加体験を感動体験として拡散してもらうことで、次なる達成者の動機付けとしたい
・参加者が次回も参加したいと思えるイベントにすることで継続的なモチベーション向上に繋げたい
→私たちが担当したのは、旅の締めくくりとなる懇親パーティーの演出・進行。
そのメインコンテンツとして、台湾と日本の歴史的繋がりを題材とした完全オリジナル演劇を制作しました。
クライアント様が大切にされている企業理念と重なるストーリーやメッセージを、
演劇というエンターテイメントを通じて参加者の皆様へ、というご依頼です。
パートナーとして脚本家を迎え、ご提案した題材が決まってからは、
起承転結となる骨子や、配役、キャラクター設定などをプランニング。
脚本制作においてはクライアント様のこだわりや、ゲストに対する気配りなど、
一つ一つのセリフに含まれる細かなニュアンスを何度も擦り合わせし、
ご要望される内容だけでなく、その裏に秘めた真意をしっかりヒアリングすることで、
ご要望以上の改善をご提案し、文章としても、感動できる脚本へと昇華していきました。
そして、脚本以上に頭を悩ませたのが、現地パフォーマーとのコラボレーション。
今回は台湾ならではのパフォーマンスということで、二胡演奏、アクロバティック演舞、
台湾獅子の3つのパフォーマンスを採用。
全てをストーリーの中で登場させ、意味のあるシーンとして、成立させることが大きな課題でした。


二胡奏者には、開始前、演劇にスムーズに繋がるように、
演劇のKEYとなる楽曲を演奏してもらえるようご依頼し、演劇の導入パートとして、
演舞に関しては、短い時間でも見応えがあるよう、
アクロバティックな内容の構成と変面を想起させるようなメイクを交渉し、
「台湾」という文化の象徴として魅せられる冒頭の掴みパートとして、
台湾獅子には、会場全体を巻き込めるよう、客席でのパフォーマンスと
キマリ時にクライアント様のロゴを使用し、オリジナル感を演出しながらも、
宿舎町で開催されたお祭りのシーンとして、演劇をさらに良く引き立てるよう構成しました。
このような事前計画を実現させるために、最も重要なことが、現地との緻密な連携です。
日本から渡航した進行スタッフ、脚本家・役者チームはもちろん、
現地テクニカルチームや会場との円滑かつ正確なコミュニケーションが必須でした。
音響、照明、映像、そのすべてが演劇の世界観を最大限に引き出す重要な要素です。
また、限られた時間内で現地パフォーマーと演劇のタイミング合わせも重要な課題です。
日本の役者陣と絡むシーンは、何度も入念にリハーサルを行いました。
万全の状態で迎えた本番は、終了後に会場が拍手で包まれるほどの大盛況。
クライアント様からは感動した、面白かったというお声を直接いただき、
単なる観劇ではない、唯一無二の“感動体験”として参加者の皆様にご提供できました。


■こうやって課題を解決!
・企業理念・ビジョンを浸透させ、共感を呼ぶことで、持続的な組織全体の成長を目指したい
→本案件のステージ演出・制作にあたり、
“ともに前を向いて歩みたい” “仲間と、心から笑い合いたい” “日頃の感謝を伝えたい”
というクライアント様の熱い想いがひしひしと感じられました。
お客様や仲間のために最大限のおもてなしをしたい。
この想いは、私たちの会社理念ともリンクし強く共感しました。
役員の皆様によるご挨拶は、フォーマルかつ壮大な音響・照明演出を組み立てましたが、
それに相反した、人間味溢れ出るお言葉の一つ一つに、自然なコントラストが生まれ、
会場は温かい雰囲気に包まれました。
そこに輪をかけてまた、流れ込む壮大なBGMは、感動の引き金として十分すぎる要素となりました。
最後のコンテンツとして、参加者の皆様の現地でのご旅行写真に加え、
イベントを裏で支えるスタッフ&キャストチームの笑顔も交えたENDING SLIDEをご用意。
旅の思い出を振り返っていただきながら、これだけ多くのキャストやスタッフが力を合わせ、
今回のパーティーを創り上げていたという裏側もご覧いただき、
笑い声や拍手、感動による涙で満ちた空間で締めくくることができました。

■所感
過去の海外案件における知見より、今回最も重要視したのは、現地とのコミュニケーションです。
お互いプロ同士、ただそれぞれに文化や価値観が異なるもの同士が、
1つのイベント成功を達成するためには、現地の通例を尊重しつつも、
日本のイベントの特性を正しく理解していただき、賛同してもらえた状態で、
共通の目標として演出をセットし、共働すること。
つまり、信頼関係の構築が、何よりも大きな成果を得る要因だと感じます。
クライアント様の想いに寄り添い、期待や要望に応えることはもちろん大切ではありますが、
当社は、「すべての出会いにエンターテイメントを。」というスローガンのもと、
イベントを支え、実現する方々に対しても“人を想ったおもてなし”を大切にしたい。
本件は全方位への人の心を動かす「想い」と「感謝」を体現できた、成功事例でした。