社内最大級アワード&決勝大会 挑戦の熱量とインセンティブの価値を可視化する、年間最大のインナーイベント演出

<場所> 都内ホテル(+配信)
<参加人数> 約500名+オンライン視聴
■クライアントの課題
・社員プレゼン決勝と成果表彰という性質の異なる2部構成を、自然な流れでつなぎたい
・会場とオンラインの両方で一体感と熱量を共有できる演出を実現したい
・タイトなタイムスケジュールの中でもスムーズでメリハリある進行を実現したい
■こうやって課題を解決!
・ 2部構成をつなぐ演出設計
→プレゼンと表彰という異なる目的を持つ2部構成を、一貫したストーリーとしてつなげるため、
各パートの演出を個別に設計しつつ、全体での統一感を重視しました。
会場では、インパクトのある円形LEDスクリーンを中心に、
LEDバーやムービングライトを両部共通の演出要素として採用。
さらに、映像・照明・音響の各要素に段階的なトーンの変化を加えることで、
「挑戦(第1部)」から「祝福(第2部)」への空気感の移行を自然に演出しました。
音楽設計においては、開場時の客入れBGMを全体共通としながらも、
本編ではパートごとのテーマ性にあわせて明確に切り替えを実施。
第1部では挑戦・緊張・集中を演出するロック調のサウンドを、
第2部では華やかな雰囲気を演出するきらびやかなアワード系BGMを採用し、
音楽によって場の空気感を明確に切り替えました。
こうした演出の統合設計により、視覚と聴覚の両面から自然な切り替えと没入感を両立しています。


・ ハイブリッド型イベントへの対応
→リアル・オンラインの両方で一貫した価値ある体験を提供するため、
LED演出やスクリーンコンテンツを、それぞれの環境に合わせて設計しました。
会場では立体的な映像演出や照明設計を施すことで、参加者の没入感を強化。
一方、配信では視認性やスムーズな展開を演出し、
テロップやカメラスイッチングを駆使してオンライン参加者の体感価値を最大化しました。
プレゼンパートでは、スライド内容をしっかり届けることを最優先としつつ、
登壇者の表情や語り口が伝わるよう、ライブカメラ映像との切り替えを柔軟に設計。
カメラワークとスイッチングによって、
登壇者の感情や話の緩急を精緻に捉えて、視聴者の理解と共感を促しました。
また、表彰パートでは、受賞者の笑顔やリアクションが自然にカメラに映るよう、
ステージ上でのアピール導線も演出に組み込み、オンライン視聴者にも臨場感ある瞬間を届けました。


・登壇者のメッセージが伝わる配信構成
→配信視聴者の理解と集中を持続させるため、
カメラアングル・照明・音声などの要素を整理し、メッセージが伝わる構成を設計。
プレゼンでは、登壇者の表情やスライドとのバランスに配慮し、伝達力を高めました。
・ テンポと緊張感を両立する進行管理
→台本・キューシートを1分単位で設計。
進行/音響/照明/配信を統合し、秒単位の連携で現場精度を高めました。
事前リハーサルを重ねることで、本番時の進行トラブルを最小限に抑えています。
■成果・反響
・オンライン・会場ともに「緊張感と感動の流れが自然だった」と高評価
・社内SNSや配信アーカイブを通じた視聴・共有が活発化し、社内エンゲージメントの可視化に成功
・担当部署より「次年度以降も同様の体制で進行したい」との継続依頼を獲得
■所感
本イベントでは、登壇者のメッセージを正しく届けることのみならず、
企業文化や価値観を“体感”として伝える構造が求められました。
私たちは、配信と会場、それぞれの特性に最適化した見せ方を構築し、
演出の主張と機能のバランスを丁寧に設計することを重視しました。
また、イベントを一過性のものとして終わらせるのではなく、
「企業ブランドの構築」を設計するという視点から、演出・映像・進行・配信を一体で構築。
それぞれを“ブランド価値を具現化する装置”と捉えることで、主催者・参加者の双方にとって、
ブランドメッセージを体験として根づかせる成果が得られたと捉えています。
私たちが担ったのは、「誰かの心を動かす瞬間を、構成と演出で支える」こと。
すべての登壇者が誇りを持って立てる場を、すべての参加者が“共に熱くなれる空間”を。
その設計が、挑戦の熱量と、インセンティブから生まれる社員の誇らしさを通じて、
“企業ブランド”の可視化につながったと感じています。